「当たり」が出るまで買い続けるアイス

icesummer

梅雨明けが例年より早く、猛暑日が長く続いた今夏、我が家に起こったアイスクリームにまつわるエピソードをひとつ。

 

「当たりが出るまで他のアイス禁止」
私が唐突に切り出したひと言に、家族は「・・・!?」

しかし次の瞬間、
「おもしろそう」とみんな乗ってきた。

当たり付きのアイス・・・そう、○○乳業が発売する「ソーダ」「コーラ」「梨」「みかん」などさまざまな味がスーパーの冷凍コーナーを賑わせているあのアイスである。

どうすれば当たるのか?

お祈り?念力?アイスを片手に神頼みをする息子たち。
「冷凍庫の底にあるアイスは当たる確率が高い」
「棒がまっすぐ刺さっているものはよく当たる」と何の根拠もない意見が飛び交う中、
いやいや、ここは確率でしょう」と何でも勉強に結びつけてしまう、職業病の私。

当たる確率を発売元は公表していないが、インターネットではまことしやかな数字が出ている。

「箱買いした場合、1箱に32本入っているので当たる確率は32分の1(約3.1%)」
これが正しいかどうかは定かでないが、仮にこれが正しいとして、本当に32本買ったら1本の当たりが出るのだろうか?

我が家の話に戻そう。

墓参りにでかけたお盆のある日のこと。その日も朝から猛暑で、墓に行きつくまでに1回、墓参り後にもう1回と、家族4人で計8本の当たりアイスに挑戦した。

すると、2回目に買ったアイスの中にようやく当たりが出たのだ。

あれほど当たりを待ち望み、我こそはと意気込んでいた子どもたちではなく、私のアイスに「当たり」の文字が刻まれていた。

この夏買った本数は、何本だったのだろう。果たして、巷で噂されている確率32分の1を上回ったのか、それとも下回ったのか。

「よし、これからは統計をとろう。32分の1が正確かどうか。もう1度最初からやり直し。」

これぞまさしく本末転倒!

当たりが出るまでのワクワク感を楽しむという目的が、確率の検証に変わってしまった。子どもたちはこんな家庭に生まれてきたことを後悔しているだろうか?

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この記事を書いた人

コムコムランゲージ進学教室の教室長

2020年までに指導した生徒はアルバイト時代を含め、1000人以上。
1回授業をすると、授業姿勢や表情、字の書き方などからその子の学力をほぼ正確に見抜くことができる。

家庭では2児の父で、大の旅行好き。
休みになると日本各地を巡り、本州では山形県を除いてすべての都府県を制覇している。

著書「流れがわかる中学歴史の授業」(風詠社)

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