「できる子は日常の生活でつくられる(その4)」~想像力の豊かな子どもに育てよう~

④ 勉強に結び付けられるものは何でも結びつける

これは③で述べてきたことと重複するが、基本的な考え方は「日常生活で勉強につながるものはとことん活用する」である。いくつか例を挙げておく。

幼い男の子なら1度は手にしたことがあるかもしれない電車のおもちゃ。そんなおもちゃを使った分数の学習方法を紹介しよう。

あの電車を走らせるための青いレールは「直線レール」「2分の1レール」「4分の1レール」など様々な長さのものがある。レールを組んでいくときに、「2分の1レール」は「4分の1レール」2本で代用できる。つまり、4分の1+4分の1=2分の1であり、4分の1×2=2分の1になることが目で見てはっきりとわかる。そして4分の1が2分の1より小さいことは、レールの長さが想像できる子どもにとっては当然のことであり、遊びながら自然に「分数の概念」が身につくのである。

写真引用 takaratomy.co.jp/products/plarail/layout/01.htm

ケーキを切るときも分数の勉強ができる
例えば4人家族の場合、4等分すると1人分は4分の1。ケーキの形が丸であろうが四角であろうがそんなことは関係なく、2人分食べると4分の2で2分の1と同じ大きさであることに気付くだろう。丸いケーキを半径で切り分けていく場合は、中心角による「角度」の大きさも学習できる。ただケーキをほおばるだけではもったいない。勉強に活用すると、美味しさも倍増である。

新聞やテレビの天気図を使うと、大気の流れと地図の見方、方角などを一度に学習できる。
天気予報を見て「九州で雨が降っているから、関西では昼には雨が降るだろう」などと話をすれば、興味のある子は「なぜ九州に雨が降ると関西でも降り始めるのか?」と聞き返してくる。そうすれば、大気は西から東に流れていること、地図では左側が「西」、右側が「東」になっていることなどを説明してやればよい。地図が読めるかどうかは、社会の勉強をするうえで本当に役に立つ。自称地図マニアの私が言うのだから間違いない。

 あとは、辞書をリビングにおいておくこともおすすめの1つである。
テレビやラジオで聞いた慣用句や四字熟語はすぐに調べることができる。スマホや電子辞書でも調べられるが、子どもが手に取って自ら調べる行為に意味がある。幼いころから「調べる」習慣を身につけておけば、中高生になって紙の辞書が電子機器に代わっても、調べものを自らスマホで行うようになる。

要は普段から「調べる」習慣を身に付けることが狙いである。

  日常生活は勉強の宝庫である。その気になれば勉強に結び付けることができるものは、ここで挙げた例以外にもまだまだ数多くあるはずだ。要は親が子どもの勉強にどれだけ真剣に向き合うかという姿勢が問われている

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この記事を書いた人

コムコムランゲージ進学教室の教室長

2020年までに指導した生徒はアルバイト時代を含め、1000人以上。
1回授業をすると、授業姿勢や表情、字の書き方などからその子の学力をほぼ正確に見抜くことができる。

家庭では2児の父で、大の旅行好き。
休みになると日本各地を巡り、本州では山形県を除いてすべての都府県を制覇している。

著書「流れがわかる中学歴史の授業」(風詠社)

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