ウグイス嬢

「ウグイス嬢」なんてタイトルで何のことやらと思われるかもしれない。

実は、当教室の卒塾生が球場のウグイス嬢になったと本人から連絡が来たのだ。

今から10年以上前、当時中学3年生だった一人の女子生徒はその頃から野球にハマり、
某球団のとある選手を応援しに何度も球場に足を運ぶようになっていた。

彼女の野球熱は冷めず、高校・大学でも野球部のマネージャーをしていた
(高校は進学校のため、途中で断念したらしい)
が、紆余曲折の末、ついに念願が叶って球場で仕事ができる身となったとのことであった。

私自身高校まで野球をやっていたこともあり、彼女とはよく野球の話をした。
強豪校で野球中心の生活をしていたことから「なんでプロに行かなかったのか」と
彼女に言われたことがあったが、単純な話、「行かなかった」のではなく「行けなかった」のだ。

そんなウグイス嬢になった彼女からは、担当する試合の連絡が来るようになった。

 球場の大観衆は、だれがアナウンスの声を出しているのか気に留める人はほぼいないだろう。
選手の名前を読み上げるだけの仕事と言えばそれまでだが、でも失敗は許されない。
そんなプレッシャーの中での仕事は想像するだけで胃がキリキリしそうだ。
その声を心配そうに聞いているウグイス嬢の両親の姿も心に浮かぶ。

これからは出場する選手だけでなく、試合を陰で支えるウグイス嬢にも野球を愛するファンの一人として
声援を送り続けたい。

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この記事を書いた人

コムコムランゲージ進学教室の教室長

2020年までに指導した生徒はアルバイト時代を含め、1000人以上。
1回授業をすると、授業姿勢や表情、字の書き方などからその子の学力をほぼ正確に見抜くことができる。

家庭では2児の父で、大の旅行好き。
休みになると日本各地を巡り、本州では山形県を除いてすべての都府県を制覇している。

著書「流れがわかる中学歴史の授業」(風詠社)

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